労働災害認定事例

新聞報道などによる原発労働に関する労災認定事例を紹介します

1.建設会社の社員として福島第一原発で施設建設

発症時30代後半の男性。建設会社の社員として2011年11月~13年12月までの間複数の原発で作業した。福島第一原発では12年10月以降1年1カ月。

原子炉建屋に覆いを造る、使用済みの防護服などを焼却する施設の建設といった作業に従事

累積被ばく線量は19.8mSv。そのうち福島第一では15.7mSv

13年12月に福島第一を去った後に体の不調を感じ、白血病と診断される

2.白血病を発症した機械作業員

 

福島県内の機械修理会社に勤務する50代男性。2011年4月から15年1月までの3年9か月間福島第一で作業した

がれき撤去や汚染水処理などに使う機械の修理を担当

この間の被ばく量は54.4mSv

15年1月に慢性骨髄性白血病を発症

3.甲状腺ガンを発症した東電社員

40代の東電社員で2012年までの20年間、放射線業務に従事。第一原発3,4号機の運転員、1,3号機の水素爆発にも遭遇

甲状腺がんが被ばくによる労災と認められたのは初めて

4.注水従事の東電社員

40代の東電社員。事故後に注水作業に携わり、積算被ばく線量は約99mSv。

積算被ばく線量のうち91mSvが事故発生から11年12月までの収束作業における被ばく

16年2月に白血病と診断

 

労災認定基準について

放射線被ばくによる白血病の労災認定基準は、

(1)総被ばく線量が 「5mSv × 業務に従事した年数」 以上

(2)被ばく開始後1年以上たってからの発症

などが条件とされています

しかし、被ばく作業に関わったことがあれば健康面の不安を感じるでしょう

体調が悪い時には被ばくの影響ではないかと心配になります

まずはお気軽にご相談ください